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フェンダー・テレキャスターの買取価格相場を徹底調査

テレキャスターの年代による買取相場の違い

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フェンダー・テレキャスターは、1950年に誕生したエレキギターの名機で、現在に至るまで数多くのモデルが製造されています。

そのため買取価格の相場は非常に幅広く、状態やモデル・年代によって1万円台から数十万円以上に及びます。

本記事ではフェンダー・テレキャスターの買取相場について、製造国別・年代別・モデル別に詳しく解説します。高額査定となりやすいポイント(ヴィンテージ、限定カラー、オリジナルパーツなど)や具体的な買取事例も紹介しますので、「フェンダーテレキャスター 買取価格」「Fender Telecaster 査定 相場」が気になる方はぜひ参考にしてください。

目次

製造国別に見るテレキャスターの買取価格傾向

製造国別テレキャスターの買取実勢価格調査

フェンダーの楽器はUSA製・日本製・メキシコ製といった生産国の違いがあり、一般にUSA製が最も高価、次いで日本製、メキシコ製の順に買取価格が低くなる傾向があります。これは新品時の定価やブランド価値の違いを反映したものです。それぞれの特徴と買取相場の目安を見てみましょう。

  • USA(アメリカ製)テレキャスター
    本場アメリカ製のフェンダーで、品質・ブランド価値ともに最高ランクです。新品価格が高いため中古市場でも高値で取引されやすく、買取査定額も高く期待できます。例えば、フェンダーUSA製の代表的モデル「American Professional」シリーズの中古買取額は6~7.5万円前後が目安です。USA製限定モデルではさらに高額査定もあり、1952年製のヴィンテージ・テレキャスターが70万円で買取された例もあります。
  • 日本製テレキャスター(Fender Japan
    日本国内向けに製造されたモデルで、1982年から2015年頃まで存在しました。新品時の価格が比較的安価なぶん中古買取価格も低めですが、モデルによっては非常に高値で買取されるものもあります。一般的なフェンダージャパン製テレキャスターは中古では3~5万円台が相場ですが、初期のJVシリアル(1982~83年)など日本製ヴィンテージ限定シグネチャーモデルは例外的に高価です。実際、フェンダージャパン製1980年代後期テレキャスターが中古販売価格約19.8万円になったケースもあり(※それに伴う買取額は10万円超と推測)、リッチー・コッツェンモデルのテレキャスターは買取11万円の実績があります。
  • メキシコ製テレキャスター(Fender Mexico)
    メキシコ工場で生産されるモデルで、価格帯はフェンダーUSAよりも抑えられています。廉価版と思われがちですが品質に大きな問題はなく、手頃なPlayerシリーズやヴィンテージ風のClassic/Vinteraシリーズなどが人気です。中古買取価格の目安は2~5万円台が中心となり、例えば現行のPlayerシリーズのテレキャスターなら概ね3.5万~5万円程度が買取相場です。一方、塗装や加工に手間のかかったRoad Wornシリーズなどはやや高めで、買取額が数万円上乗せされることもあります。

補足: 上記の通り「メキシコ→日本→USA」の順に買取価格が高くなるのが一般的ですが、どの国のモデルであってもフェンダーは根強い人気があるため、市場で需要があります。使わないテレキャスターがあれば、一度査定に出してみる価値は高いでしょう。

製造国別:フェンダー・テレキャスターの買取価格比較表

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製造国代表モデル買取相場特徴高額査定例
USA(アメリカ製)American Professional
American Vintage
6~7.5万円前後(通常)
~70万円(ヴィンテージ)
本場アメリカ製。品質・ブランド価値ともに最高ランク。
中古市場でも人気が高い。
1952年製ヴィンテージ → 70万円
日本製(Fender Japan)TL-52、TL-62、JVシリアル3~5万円台(通常)
最大11万円(限定・初期)
1982~2015年製造の国内向け。
限定・初期モデルは希少価値あり。
リッチー・コッツェンモデル → 11万円
メキシコ製(Fender Mexico)Player、Classic、Vintera3.5~5万円前後(Player)
最大6~7万円(上位)
コストパフォーマンスが高く、
エントリーモデルとして人気。
Road Wornモデル → 査定上乗せ

年代による買取相場の違い – ビンテージ vs. 現行モデル

テレキャスターの買取モデル別価格

テレキャスターは発売から70年以上が経ち、年代ごとに多数のモデルが存在します。
そのため製造年代も買取価格に大きく影響します。一般にヴィンテージと呼ばれる1950~70年代製の個体は希少価値が高く、現行モデルより高額買取が期待できる傾向です。

  • 1950~60年代(プレCBS期)
    1950年代前半のいわゆる「ブラックガード」期のテレキャスター(例:1952年製ブロードキャスター/テレキャスター)はコレクター垂涎の逸品で、買取査定額が数十万円台後半に達することがあります。実際に1952年製のテレキャスターが約70万円1961年製が約55万円で買い取られた例があります。1960年代も前半のプレCBS期であれば非常に高値ですが、1965年のCBS社買収以降~60年代後半のモデルも市場ではヴィンテージ扱いとなり、状態次第では数十万円規模の査定額が付くケースがあります。例えば1968年製のテレキャスター・シンライン41万円の買取例があります。
  • 1970年代
    一般的に60年代以前ほどの希少価値はないものの、1970年代製までのフェンダーも高価買取が期待できる年代です。特に1970年前半のモデルやカスタムカラーの個体は中古市場でも人気があり、数十万円の値が付くこともあります。例えば1975年頃までに製造されたテレキャスターは、生産本数が限られていることから「今では入手困難なレアもの」として扱われ、高値になりやすい傾向です。ただし70年代後期になると生産数が増え品質にもばらつきが出たため、買取相場はやや落ち着き20万円前後になるケースもあります。それでも同年代の国産ギター等と比べれば抜群に高い水準で、コレクターは喉から手が出るほど欲しがるモデルも存在します。
  • 1980年代
    フェンダーにとって大きな転換期です。1982年にフェンダージャパンが設立され、日本製モデル(JVシリアルなど初期モデルはジャパン・ヴィンテージと呼ばれ高評価)と、アメリカ本国では1985年にCBSから経営陣がフェンダー社を買い戻して新体制となりました。1980年代前半のフェンダージャパンJVモデルは近年コレクター人気が高く、例えばJV期のテレキャスターは状態次第で5万~8万円以上の買取査定になることもあります(※参考:JVシリアルのストラトキャスターで8.8万円の査定例)。一方、1986年以降のフェンダーUSA製「American Standard Telecaster」(いわゆる米国スタンダードモデル)は中古市場で比較的手ごろで、買取相場は7万円前後と報告されています。総じて80年代のテレキャスターは「ヴィンテージほどではないが一定の価値」といった位置づけで、モデルのグレードによって評価が分かれます。
  • 1990年代
    フェンダージャパンとフェンダーUSAが並行して多くのモデルを展開した時期です。1990年代のUSA製テレキャスター(American Standard/Deluxe等)は中古で玉数も多く、買取額は数万円台後半~10万円未満が一般的です。例えば1986~99年製のAmerican Standard Telecaster7.1万円程度の買取参考価格が提示されています。一方、1990年代フェンダージャパンのモデルも中古相場は数万円台が中心ですが、この時期にはメキシコ製スタンダードシリーズも普及しはじめ、性能の割に安価な選択肢として人気でした。年代のみで値段が決まるわけではなく、90年代製でもカスタムショップ製の限定モデル》や《有名アーティストのシグネチャー》など高額査定となる例もあります
  • 2000~2010年代
    比較的新しい現行モデルに分類されます。この頃になるとフェンダージャパンは国内限定モデル路線(※2015年に生産終了)、フェンダーUSAはAmerican Deluxe/Elite/Professionalシリーズやカスタムショップ製品、フェンダーメキシコはClassicシリーズ~Playerシリーズへと移行していきました。新品定価が上がった影響で中古買取価格もモデルによって高低差があります。例えば2010年代後半のAmerican Professional Telecaster(USA製プロ向けモデル)は中古買取目安約6~7万円、エントリークラスのAmerican Performer Telecaster4~6万円程度とされています。一方、Fender Custom Shop製のリイシューや特殊モデルでは中古でも15~30万円以上の値が付くものも多く、例えばオールローズウッド仕様のカスタムショップ製テレキャスター48万円の買取査定例があります。このように新しい年代のモデルでも、上位機種や限定モデルは高値になり得る点に注意が必要です。
  • 2020年代(現行)
    直近のラインナップでは、USA製はAmerican Ultraシリーズ(2019年~)やAmerican Professional IIシリーズ(2020年~)、メキシコ製はPlayerシリーズVinteraシリーズなどがあります。これらはまだ中古市場で出回る数が少ないですが、おおむね買取相場は新品価格の50~70%程度が目安となっています。例えばAmerican Ultra Telecasterの中古買取は約11万円前後、American Professional II Telecasterで8.3万円程度の実績があります。メキシコ製Playerシリーズは前述の通り3~5万円台が中心です。新品同様のコンディションであれば高めに、使用感がある場合は安めに査定される傾向があります。「最新モデル=安い」わけではなく、新しくてもハイエンドなモデルは中古でも高価です。

ポイント: フェンダーは年代による価値の差が大きいブランドです。特に1970年代までのビンテージ・モデルは希少価値が高く高額買取の対象ですが、新しいモデルでもカスタムショップ製や限定モデルなど高額査定となるケースが多数あります。逆に古くても廉価版や状態不良品はそれほど値が付かないこともあるため、年代だけで判断できない場合もある点に留意しましょう。

モデル別:主なテレキャスター各シリーズの買取相場

※モデル名をクリックすると買取相場情報にジャンプします。

フェンダー・テレキャスターには数多くのモデル・シリーズが存在しますが、ここでは代表的なシリーズ(American Vintage/Original、American Professional、Player、Custom Shopなど)について中古買取相場の目安をまとめます。モデル名やスペックによって価格は変動しますが、買取価格表や実績を参考にした大まかな相場は以下の通りです。

  • American Vintage / American Original シリーズ(USA製)
    過去の名機を復刻したヴィンテージリイシュー・シリーズです。中古市場でも人気が高く、買取額は10万円前後になることが多いです。例えばAmerican Vintage ‘52 TelecasterAmerican Vintage ‘62 Custom Telecasterは各12万5,000円程度での買取例があります。現行のAmerican Originalシリーズ(2018年~)でも同様に概ね10~12万円前後の査定が期待できます。
  • American Standard シリーズ(USA製)
    1980年代後半から2016年頃まで続いたUSA定番シリーズです。中古流通が多く、標準モデルのため買取相場は5~8万円程度に落ち着きます。例えば2000年代のAmerican Standard Telecaster7.7万円ほど、1986~99年製の個体7.1万円程度が参考価格として挙げられています。後継のAmerican Professional初代モデル(2016~2019年)も同じく7万円前後が目安です。
  • American Professional / Elite / Ultra シリーズ(USA製)
    2010年代以降の上位シリーズで、スペックが向上したモデルです。American Elite(2016~2019年)は中古買取9~11万円、後継のAmerican Ultra(2020年~)も約11.3万円の買取例があります。現行のAmerican Professional II(2020年~)は8万円台前半~9万円弱が目安で、仕様によって若干上下します。これら最新USAモデルは新品価格が高いため、中古でも比較的高値が付きやすいと言えます。
  • American Deluxe / Ultra Luxe シリーズ(USA製)
    USA製の高級ラインで、豪華な仕様や限定カラーが特徴です。生産年式によりますが、中古買取相場は概ね8~10万円です。例えば少し古いAmerican Deluxe Telecaster9.5万円前後、最新のAmerican Ultra Luxeでも13万円ほどの査定例が報告されています。希少なカラーや限定仕様だとこれ以上の提示額も期待できます。
  • Player シリーズ(Mexico製)
    現行のメキシコ製スタンダードライン(2018年~)で、コストパフォーマンスに優れています。中古買取相場は3万~5万円台で、状態が良ければ5万円近くになることもあります。前身のStandardシリーズ(~2017年)も同程度かやや低めです。例えばPlayer Telecaster 2021年製約3.5万円で買取された例や、その後6.28万円で中古販売された記録もあります。人気カラーや限定カラーは若干プラス査定になる傾向です。
  • Classic / Vintera シリーズ(Mexico製)
    50~70年代風の外観とサウンドを持つ復刻シリーズです。中古買取はモデルにより4万~8万円前後と幅があります。例えばClassic 50s TelecasterRoad Worn Telecaster(レリック加工モデル)では2.8万~3.5万円程度から高いものは8万円近くになった例もあります。近年のVinteraシリーズ(2019年~)は人気が高く、Playerより高めの5~7万円程度で買い取られるケースもあります。
  • Fender Japan モデル(日本製)
    日本製テレキャスターの代表としては年代ごとの型番(例:TL52, TL62, TL71など)があります。中古買取相場は概ね2~6万円程度ですが、モデルや年代により差があります。フェンダージャパン初期(JVシリアル1982-83年)のTL52などはコレクター需要で5万円以上になることもあり、一方で1990年代の廉価モデル(TL-STD等)は2~3万円台に留まります。フェンダージャパンのシグネチャー/限定モデルは高価で、TK(凛として時雨のTK)モデルのように美品8万円という査定例もあります。またリッチー・コッツェン Telecaster(日本製シグネチャー)は流通数が少なく、11万円の買取実績があるほど高値です。
  • Fender Custom Shop テレキャスター(USA製)
    フェンダーカスタムショップ製作の上位モデルで、マスタービルダー制作のものや限定モデルは中古市場でも突出して高額になります。一般的なTeam Built品でも中古買取15~30万円以上はザラで、例えばJohn 5シグネチャー・テレキャスター(Bigsby付き)は25~30万円の買取目安が示されています。さらにマスタービルト(一流ビルダーによる製作)のテレキャスターは数十万円~100万円超の買取提示もあり得ます。例としてオールローズウッド仕様のGeorge Harrison Telecaster復刻(Closet Classic, 2009年~)は48万円での買取リスト掲載が確認できます。カスタムショップ製品は付属証明書やオリジナルケースの有無も査定に影響しますが、総じて他の量産モデルとは一線を画す高額査定となります。

モデル別相場の参考: 専門店の公開する買取価格表によれば、American Vintage ‘52 Telecasterや’62 Telecasterが各12.5万円American Ultra Telecaster11.3万円American Elite Telecaster10.1万円American Standard Telecaster(08~11年)が7.7万円Fender Japan製TLシリーズ(80年代)が3~5万円程度…といった具体的な金額が示されています。自分のテレキャスターのモデルがどのラインに属するかで、だいたいの買取相場を把握できるでしょう。

コンディションによる価格差 – 状態が与える査定影響

同じモデル・年代のテレキャスターでも、楽器の状態(コンディション)によって買取価格は大きく変動します。中古買取では一般的に「新品同様(Aランク)」「良品(Bランク)」「使用感あり(Cランク)」といったランクで状態評価され、ランクがひとつ下がるごとに数%~数十%程度の減額が生じます。

例えば、ある中古取扱店の査定例ではフェンダーJapan製 テレキャスター・カスタム(左利き用)が「新品同様で88,000円、多少の傷ありで80,000円、傷汚れ多数で71,000円」というようにランク別の買取価格が提示されています。このケースではAランクとCランクで約1.7万円の差があり、割合にすると約20%ダウンとなっています。一般的なギターでも状態次第で査定額が数万円変わることは珍しくありません。

  • 新品同様・未使用品
    購入直後に近い状態で傷や汚れがほぼ無いものは最高評価となり、相場上限いっぱいの金額が期待できます。特に限定カラーや新品入手困難なモデルの場合、プレミアとして新品時より高く買い取られるケースも極稀にあります。
  • 美品・良品
    軽微な擦り傷程度の使用感がある一般的な中古状態です。機能上問題がなければ高めに評価されますが、新品同様比で1~2割程度安い金額になることが多いです。細かな傷やパーツのくすみなどは減額要因ですが、清掃や調整である程度カバーできる場合もあります。
  • 使用感あり・難あり
    打痕や塗装剥がれ、金属部のサビが目立つもの、ネック反りや電装系不良などコンディションに難がある個体は大幅減額となります。特に塗装のリフィニッシュ(再塗装)やピックアップ交換跡など、オリジナルから改変された部分があるとコレクター価値が下がり査定額は著しく低くなります。機能に問題がなくても見た目の劣化が激しい場合、同モデルの美品より30~50%安い査定になる例もあります。
  • 故障品・ジャンク
    音が出ない、ネック折れがある等のジャンク状態では、基本的に買取不可かごく僅かな金額(部品取り程度)になります。ただしヴィンテージでパーツ取りとして価値が高い場合や、希少モデルの完全オリジナルパーツが残っている場合などは例外的に買取対象となり、高めの値段が付くこともあります。

状態を良く見せるコツ: 高く売るには見た目の印象も重要です。査定前にクリーニングを行い、ホコリや汚れを落としておきましょう。フレットのサビはポリッシュで軽く磨き、指板もレモンオイル等で清掃すると良い状態に見せられます。ただし無理な研磨や塗装剤の使用は厳禁です。またオリジナルのハードケース、アーム、認定書など付属品が揃っているとプラス査定になる場合があります。日頃から適切に保管し、大切に扱うことがリセールバリューを保つ秘訣です。

高額買取が期待できるテレキャスターの具体例

テレキャスターの買取実勢価格調査モデル別

最後に、実際に高額査定となったテレキャスターの例や、買取価格が上がりやすい要因をいくつか紹介します。以下に挙げるようなモデル・仕様に該当するテレキャスターは、特に高い買取価格が期待できます。

  • 黎明期のヴィンテージ(1950~60年代前半)
    フェンダー創業期のテレキャスターは数が少なく、市場価値が非常に高いです。1952年製ブラックガード・テレキャスターはその代表で、先述の通り70万円という高額査定例があります。また1960年代前半のスラブボード期テレキャスターも50万円台以上で取引されることがあり、高年式の1968年製シンラインですら41万円の買取実績が報告されています。オリジナルパーツ・オリジナル塗装で残っている個体は特に希少で、リフィニッシュや改造がないほど値段が跳ね上がる傾向があります。
  • 限定カラー・カスタム仕様
    フェンダーは1950~60年代からカスタムカラーのオプションがありました。例えばキャンディアップルレッド(CAR)やレイクプラシッドブルーなどのテレキャスターは、サンバーストやブロンドに比べて中古市場で人気が高く、カラーだけで価値が上乗せされます。実際に、同じジャガーでも1967年製CARカラーが35万円なのに対し66年製レギュラーカラーが22万円といった差が見られます(ジャガーの例ですが、テレキャスターでも同様です)。また、オールローズウッド製のテレキャスター(ジョージ・ハリスンが使用したモデル)は特別な仕様で、オリジナル1969年製は超高額ですが、フェンダージャパンのTL-ROSE(ローズテレ)でも生産完了の希少モデルのため高値が付きやすいです。さらにフェンダーカスタムショップ製のオールローズTelecasterは中古買取で48万円が提示されるほど希少価値があります。
  • シグネチャー・モデル(有名アーティスト仕様)
    有名ギタリストやアーティストのシグネチャーモデルは、生産数が限られていることもあり中古相場が高騰する傾向にあります。テレキャスター関連では、漫画『BECK』に登場する「コユキモデル (TL68-BECK)」やザ・ビートルズのジョージ・ハリスンモデル(オールローズ)MR.BIGのリッチー・コッツェンモデルなどが高額取引の例です。特にリッチー・コッツェン Telecasterは日本限定モデルで流通が少なく、中古でも10万円超え(実績: 11万円)の高値で買い取られています。ジョージ・ハリスンのシグネチャーについては前述の通りオールローズ仕様が人気で、日本製オールローズやカスタムショップ製はさらに高額査定になりやすいです。
  • カスタムショップ製・マスタービルト
    フェンダーのカスタムショップからリリースされた限定モデルやマスタービルダー製作の個体は、基本的に中古でも桁違いの価格になります。例えば1963年仕様のテレキャスター(ヘヴィレリック加工)は43万円前後、1960年カスタムテレキャスター(ヘヴィレリック)は46万円といった非常に高い買取価格のリストがあります。さらに、マスタービルトのジョン・クルーズ作テレキャスターなどになると買取90万円以上の提示例もあり、最上位クラスでは100万円超えも現実的な世界です。これらは特殊な例ですが、「カスタムショップ製=高額」と覚えておいて差し支えありません。
  • 改造・アップグレードの影響
    基本的にオリジナル度が高いほど価値が上がり、改造が加わると価値が下がるのが楽器の常です。しかしテレキャスター特有の事情として、プロによる有用な改造であればプラス評価になる場合もあります。代表例がブリッジの交換ストリング・ベンダー(B-Bender)の搭載です。テレキャスターは元来ブリッジサドルが3連ですが、オクターブ調整のために6連サドルへ交換する改造はよく行われます。ただしヴィンテージ・テレに関しては「3連サドル=オリジナル仕様」の価値があるため、6連へ交換していると減額されることがあります。一方、ストリングベンダー(カントリー奏法で有名な改造)はフェンダーカスタムショップ製モデルも存在するほど需要があり、プロの手で綺麗に取り付けられていれば高値になる可能性があります。ただし大きなザグリ加工を伴うため、個人改造で精度が低い場合は価値を損ねる(=減額)リスクも高いです。総じて、「オリジナルパーツを保っていること」「改造するなら専門業者できちんと行われていること」が高額買取の条件と言えるでしょう。


まとめ:フェンダー・テレキャスターのを高く売るために

テレキャスター買取


以上、フェンダー・テレキャスターの買取価格について、製造国別・年代別・モデル別に詳しく解説しました。
テレキャスターはエレキギターの中でも非常に人気が高く、中古市場で常に需要があるモデルです。

中古相場はモデルやコンディションで千差万別ですが、中には驚くような価格が付くものも少なくありません。
手元に眠っているテレキャスターがある方は、本記事の情報を参考におおよその査定相場を把握しつつ、信頼できる楽器買取業者で見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。

イシバシ楽器やクロサワ楽器、島村楽器、ハードオフ、セカンドストリート、楽器の買取屋さんなど多数の業者が実績を公開していますので、買取価格の比較検討もおすすめします。
適切に査定に出せば、あなたのフェンダー・テレキャスターも思いがけない高値になるかもしれません。

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この記事を書いた人

音楽とギターを愛する編集者が、「どの業者が信頼できるのか」「どうすれば高く売れるのか」を徹底調査。
ギブソン、フェンダー、PRSから中古の国産ブランドまで、幅広いジャンルに対応した買取ノウハウを発信しています。

「大切なギターを、納得して手放してほしい」
そんな想いから、初心者の方にも分かりやすい比較記事を心がけています。

もちろん趣味はギター。30年程度弾いています。

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