ギターを売りたいけれどケースがない…そんな場合でも買取できるか気になりますよね。
この記事ではエレキギター・アコースティックギター・クラシックギター全般を対象に、ケースがなくても買取できるか、買取相場の目安、高額査定のコツ、対応業者や注意点を詳しく解説します。ケースなしのギターでもしっかり売れるポイントをおさえましょう。
ケースなしのギターでも買取できる?

まず、ケースがなくてもギター自体は買取可能です。
多くの買取店やリサイクルショップは、本体の状態を見て買取を判断するため、ケースの有無だけで売却を断られることはほとんどありません。実際、島村楽器の店舗ブログでも「ケースも付属品も何もない楽器だけでも査定OK」と明言されています。有名チェーンのハードオフでも「状態の悪いジャンクギターや安価モデルも取り扱う」と紹介されており、極端に状態が悪くない限りはケースなしでも買い取ってもらえます。
- 専門店・中古ショップなら問題なし
島村楽器、イシバシ楽器など楽器専門店や総合リサイクルショップ(ハードオフ、ブックオフグループなど)はケースなしでも対応。「ジャンク品」のギターでも3,000円程度の査定がつくこともあります。 - 宅配・出張買取も利用可
これらの業者は宅配買取・出張買取にも対応。ケースがなくても梱包方法を工夫すれば、安全に発送できます(後述)。
したがって、ケースをなくしても慌てず、信頼できる買取店に相談すれば売却可能です。ただし、ケースの有無で査定額が変わる場合がある点には注意しましょう(後述)。
ケースなしギターの買取相場(エレキ・アコギ・クラシック別)

ギターの中古買取価格は「メーカー・モデル・状態」によって幅があります。ここでは大まかな目安を紹介します。
エレキギター
エレキギターはブランドやモデルで価値が大きく異なります。Fender(フェンダー)やGibson(ギブソン)といった人気ブランドの中古品であれば、状態次第で数十万円になることもあります。一方、ヤマハやESPの入門機種・廉価モデルは数千〜数万円と低めです。高価なギターは需要が高いため、たとえケースなしでも数万円以上で買い取られるケースもあります。具体例として、中古ギター専門店の価格表では、Fender Stratocasterなどのハイエンドギターが10万円以上で取引されています(一般的な参考例)。
- 高級モデル(Fender Strat, Gibson Les Paulなど): 良品なら10万~20万円以上。特にヴィンテージ品や限定モデルはプレミア付き。
- 国産~一般ブランド: 数万円前後。例:Ibanez、PRS SEシリーズ、YAMAHA RGXなど。
- エントリーモデル: 5千円~2万円ほど。ヤマハ、ESP(LTDシリーズ)、Squier(フェンダーの廉価版)など。
アコースティックギター(アコギ)
アコースティックギターもブランドとモデルで差が大きいです。有名ブランドの木目や素材・仕様によって相場が変わります。例えばMartin(マーチン)D-28クラスの本格モデルは7万~30万円と高額です。一方でYAMAHA FG/FSシリーズなどは安価で、中古でも2千~2万円程度です。以下は参考例です:
- 高級モデル
Martin D-28(約7万~30万円)、D-45(30万~50万円)など。 - ミドルクラス
Taylor 314ce(7万~10万円)、Martin D-18(7万~15万円)など。 - 入門~国産普及品
YAMAHA FG720S(2千~8千円)、TakamineやK.Yairiの中低価格モデルで数千~数万円など。
クラシックギター
クラシックギター(ナイロン弦ギター)も一般的にはアコギほど中古人気は高くありませんが、名作や国産職人物は需要があります。以下に例を挙げます:
- 国産職人・ビンテージ
野辺正二(NOBE)や松岡良治など名工のギターが4万~5万円以上。 - 普及品(YAMAHA, 松岡No.20など)
数千円台~1万円前後。YAMAHA C-300は約7,000円、C-200やNo.100は3,000円と低めです。 - スペイン製ビンテージ
古い名工の楽器(例:1972年製ソブリノス)では20万~30万円台が付くことも。
このように、クラシックは一般モデルが安価で、こだわりの1本のみ高額になる傾向があります。
ケースなしで査定は下がる?査定額への影響と理由

ケースがない場合、査定額が下がるかはギターのグレード次第です。一般的には、ケースは付属品の一つとみなされ、ついている方が評価されやすい傾向があります。特に高級ギターでは純正ケースに価値があるため、「ケースなし」では評価額が数千円〜万単位で低くなる可能性があります。逆に普及価格帯のギターではケース有無の差額はそれほど大きくないこともあります。
- 高価格帯ギターの場合
たとえばMartinやGibsonの上級機種は、純正ハードケース付属であることが売却時の安心材料になります。ケースだけでも価値がつく(高価なアコギではケース単体で買取価格がつく例もある)ため、ケースがないと査定額が低くなります。 - 普及モデルの場合
入門機や廉価モデルでは、ケースがなくても買取してくれますが、相場から数百円~数千円の減額になる程度です。大きく値段が変わることは少ないでしょう。
いずれにせよ、ケース以外の付属品(保証書、マニュアル、ピック、ストラップ、シールド等)や楽器本体の状態を良く保つことで、ケースなしの影響をできる限りカバーできます。
ケースなしでも高く売るためのコツ

たとえケースがなくても、以下の準備や工夫で査定額アップを狙えます。
- 楽器のクリーニング・メンテナンス: 全体を拭き上げ、埃・汚れを除去します。弦や指板のサビ・汚れも見逃さず、布や専用クリーナーで丁寧に拭き取りましょう。ポロポロ落ちる錆びやホコリは査定で減点対象になりやすいです。弦は緩めておき、指板にはオイルを塗って乾燥を防ぐと好印象です。
- 付属品は可能な限り揃える: ケースがなくても、取扱説明書や保証書、トレモロアーム、シールドケーブル、ピック、ストラップ、チューナーなど、元箱についてきたものがあれば一緒に査定に出しましょう。**「ケース、説明書、アーム、シールドなどを揃えて査定に出すと、評価される場合がある」**と専門店も述べています。特に保証書や認定証は正規購入の証明になるので、これがあると評価アップにつながります。
- 状態を良好に保つ: 保存は風通しの良い場所で行い、高温多湿を避けましょう。直射日光を当てない、急激な温度変化を避けるなどの配慮も大切です。査定前は弦を緩め(長時間弾いていない場合)、ネックの反りが悪化しないようにしておくと安心です。
- 写真映えする梱包・提出: 宅配買取の場合は段ボールやプチプチでしっかり保護し、配送中の破損を防ぎます。店舗持込なら、購入後のレシートや保証書など証明書類を忘れずに持参。
- 複数店で比較検討: 同じギターでも業者によって査定額が異なります。複数の買取店に査定を依頼し、少しでも高い提示を選びましょう。宅配買取では複数の買取店から見積もりが取れる「一括査定」サービスも便利です。
以上の準備によって、ケースがなくてもなるべく良い条件で売却できる可能性が高まります。特に清掃と付属品の充実は大切なポイントです。
ケースなしギター買取対応のおすすめ業者

ケースなしのギター買取に実績のあるおすすめ業者を紹介します。各社の特徴や実績を参考に、自分に合った売却先を見つけましょう。
- ハードオフ/オフハウス(Hard Off)
全国のリサイクル店チェーン。ギター・ベース専門店顔負けの品揃えで、ジャンク品も積極的に買い取ります。ケースなしや弦が張っていない状態でも対応可能で、審査不要の「オファー買取」アプリ(宅配)や店頭買取が選べます。ケース単体での買取も行っているため、不要ケースがあれば別途売却できます。 - 楽器買取専門店(中・大手サイト)
「楽器高く売れるドットコム」「楽器の買取屋さん」など、中古楽器専門の宅配買取業者は経験豊富な査定員とリペアマンを擁し、マイナー楽器も含め幅広く買取。電話/Web査定が無料で気軽に利用できます。オンラインでの一括査定サービス(e.g. 買取王子、BUYSELL等)も活用できます。 - 楽器店チェーン
島村楽器、イシバシ楽器など大手楽器店は店頭買取・宅配買取を展開。実店舗なら直接楽器を見てもらえる安心感があります。「店頭買取なら5%アップ」などキャンペーンもあるため、ケースなしでも思わぬ高額買取が期待できることも。島村楽器の一部店舗ブログでも「ケースなしギターでも査定OK」と紹介されています。 - ネットオークション/フリマ
自分で値段設定したい場合はオークションやフリマアプリも選択肢です。ただし配送時の破損リスクと手数料に注意。特にケースがない場合は十分な梱包が必要です。
いずれの方法でも、事前に無料査定を利用したり、複数の業者を比較したりして、納得のいく売却先を選びましょう。
ケースなしギター買取に関するよくある質問(Q&A)

Q: ケースなしのギターでも買い取ってもらえますか?
A: はい、ほとんどの買取店でケースがなくてもギター本体のみで査定・買取可能です。実店舗や宅配買取でも「ケースなしでも査定OK」と明言している例が多く、まずは本体のみで査定に出してみるとよいでしょう。
Q: ケースなしだと査定額はどれくらい下がりますか?
A: ケースがないと査定額は若干下がる可能性があります。特に高額モデルではケースも価値の一部とされるので、ケース付属時より数千円〜1万円程度安くなることがあります。入門機の場合は影響が小さいことが多いですが、多少の減額は念頭に置いておきましょう。
Q: ケースなしの場合、どうやって送ればいいですか?
A: 宅配買取で発送するなら、ギター本体をプチプチや緩衝材で包み、丈夫な段ボールに入れて送ります。ネックを保護するため段ボールの隙間に詰め物をする、ヘッド部分に厚紙を当てるなど工夫してください。専門業者なら梱包マニュアルを用意していることもありますので、事前に確認しておくと安心です。
Q: 少しでも高く売るには何に気をつければいいですか?
A: 清掃・メンテナンスと付属品の完備がカギです。弦や指板のサビ取り・磨きを行い、外観をきれいにしておくと良い評価につながります。また、取扱説明書や保証書、交換したサドルやペグなど、元箱に入っていたものがあれば揃えて提出しましょう。さらに複数店で相見積もりを取ることで、高値を引き出せる可能性が高まります。
Q: 査定の流れはどうなりますか?
A: 宅配買取の場合、まずオンラインや電話で事前査定を申し込みます。その後、ダンボールにギターを梱包して発送。買取店が到着後に最終査定し、提示額に同意すれば振込となります。店舗持込ならその場で査定・現金化可能です。査定は無料のところが多いので、気軽に問い合わせてみてください。

以上のポイントを押さえれば、ケースがなくても安心してギターを売却できます。丁寧な準備と業者選びで、納得のいく買取を目指しましょう。
参考資料: ギター買取専門店や公式サイト等の情報を基に作成。

